工業用内視鏡メーカー専門メディア|スキマチェック
工業用内視鏡メーカー専門メディア|スキマチェック » 工業用内視鏡とは » 防水性能を備えた工業用内視鏡とは

防水性能を備えた工業用内視鏡とは

工業用内視鏡はさまざまな環境で用いられていますが、中には水に触れる環境での検査などを行うケースもあります。そこで重要になってくるのが防水機能。こちらの記事では、防水性能をもつ工業用内視鏡について、基本構造や特徴、選ぶ際のポイントなどまとめました。

防水性能を備えた工業用内視鏡とは?

はじめに、防水機能を備えた工業用内視鏡について、基本的な構造や特徴、防水規格について解説していきます。

防水工業用内視鏡の基本構造と特徴

防水機能を備えた工業用内視鏡は、外部から水分が内部に侵入せず内部の機器に影響を与えないための構造になっています。工業用の内視鏡については、防水性がしっかりと備わっていることがカメラの信頼性を左右します。これは、特にケーブルや先端に搭載されているカメラが水に濡れる可能性が高いためです。

そのため、工業用内視鏡を選択する場合には、防水性が高いものを選ぶことで故障のリスクを減らせます。ただし、本体部分は防水機能がついていないものが多い点には注意する必要があります。また、防水性能がついていてもそこまで高いものではないケースもありますので、ケーブルやカメラだけではなく本体にも水がかかる可能性がある場合には注意が必要です。

防水規格(IP規格)とは?

IP規格とは、1976年に国際電気標準会議(IEC)により制定された、国際的な規格です。この規格は世界各国で採用されているもので、日本のJIS(日本工業規格)も準拠しています。IP規格はスマートフォンをはじめとするさまざまな電子機器から産業用ロボット、監視カメラなど幅広い製品において採用されています。

このIP規格は、例えば「IP67」といった形で表されますが、2桁の数字のうち、最初の数字は防塵性能・2つめの数字が防止性能を示しています。防水性能においては、数字が「8」を示している場合には水中での利用も可能とされています。

工業用内視鏡では、よく「IP67」という規格が採用されています。この場合には、規定の水深であり時間内であれば、水につけたとしても故障はしないレベルの防水機能が備えられていることになります。

防水工業用内視鏡の主な用途

防水仕様となっている工業用内視鏡は、さまざまな場面で用いられています。例えば、「配管内部・水中での点検」「化学プラント・食品工場での利用」「雨天・高湿度環境での活用」などが考えられます。ここでは、それぞれのケースについて詳しくみていきます。

配管内部や水中での点検

例えば、水道などの配管内部の点検などに工業用内視鏡を使用することがあります。この場合、配管に故障がないか、錆や詰まりが発生していないかといった点を確認するため、場合によってはケーブルやカメラが水に触れる可能性もあります。また、製品によっては高い水圧に耐えられる性能を持っているものもありますので、例えばパイプ内に水が入ったままの状態での点検を行えるものもあります。この場合、パイプの水を抜く必要がないため、効率的に点検作業を進められます。

化学プラント・食品工場での使用

化学プラントにおいても、さまざまな配管の調査や点検に工業用内視鏡が用いられています。具体的には、排水系配管などにおける定期検査などにおいて活用されています。

また、食品業界の向上においても、液体が入ったタンクの中の点検や、蒸留タンクから排出タンクまで管内の汚れなどを確認するためなどに使用されています。

雨天・高湿度環境での活用

高い防水機能を持つ工業用内視鏡であれば、雨天時などの環境下でも使用できます。ただし、雨天時にも使用する可能性がある場合には、ケーブルやカメラだけではなく本体まで防水仕様となっているか、という点にも十分に注意する必要があるといえます。

防水工業用内視鏡の選び方

ここでは、防水機能を持つ工業用内視鏡の選び方についてご紹介します。「IP67」など、防水性能に関して確認しておきたいポイントなどをまとめていますので、実際に導入検討を行う際の参考にしてください。

防水性能の確認ポイント(IP67・IP68など)

防水機能が搭載されている工業用内視鏡を導入する際には、IP規格について確認する必要があるといえます。例えば「IP67」なとど表記されますが、この場合「IP」に続く数字の1つ目である「6」の部分が防塵性能、2つ目の「7」が防水性能を示します。

防水性能は0から8で表され、0の場合は保護されていないという状態、逆に8だと「継続的に水没しても内部に浸水しない」という状態を表します。上記の例で出ている「7」の場合は「一時的に一定水圧の条件で水没しても、内部には浸水しない」ということを示しています。

配管などの点検にも多く使用される工業用内視鏡ですが、水に触れるケースも多いため、できるだけ防水性能が高いものを選んでおくことがおすすめといえます。

挿入管の耐久性と防水性のバランス

水に触れる可能性のある場所で工業用内視鏡を使用する場合には、防水性について確認しておくことは必要です。それに加えて、使用する環境に合わせて挿入管の耐久性も十分に確認しておく必要があるといえます。耐久性の高い挿入管を採用している内視鏡であれば、過酷な環境での検査などにも対応できます。

高湿度環境でのカメラ・照明性能の重要性

水の中ではなくても、湿度が高い環境での使用が想定される場合も防水機能について考慮することが大切になってきます。特にカメラについては湿気や水分から影響を受けないように、防水性能が高いモデルの選択により作業もスムーズに行えるといえます。

主要メーカーとおすすめ製品

ここでは、防水機能を持つ工業用内視鏡を提供しているメーカーと製品についてご紹介しています。製品の導入検討を行う際に、こちらもぜひ参考にしてみてください。

オリンパスの防水工業用内視鏡

1919年に顕微鏡の国産化を目指して創立されたオリンパスは、カメラや内視鏡を中心とした光学機器や医療機器などを手がけているメーカーです。同社では、工業用内視鏡「IPLEX(アイプレックス)」シリーズを提供しており、2016年には明るさと高画質などを実現し、効率的な検査をサポートする「IPLEX NX」を発売しています。

「IPLEX NX」は挿入部分が防水機能(IV9635X1Nを除く)で、光学アダプターを装着した状態での水中使用が可能(水中のステレオ計測は不可)。また、耐圧水深はIV94シリーズ 5.0m/IV96シリーズ 7.5mとなっています。本体部分は防滴構造となっていますが、水中での使用は不可。バッテリーカバーを開けた際などには防滴構造ではない点には注意が必要といえます。

まとめ

こちらの記事では、防水機能を備えた工業用内視鏡について解説してきました。さまざまな場所で用いられる工業用内視鏡は、配管内など水に触れるケースも多くあります。その場合には、防水機能を持った製品を選択することが非常に重要となりますので、まずは「どのような環境での使用が想定されるのか」という点を明らかにしてから製品の選定を行うことにより、自社のニーズに合った工業用内視鏡の選択につなげられます。

【業種別】工業用内視鏡
おすすめメーカー3選

【業種別】工業用内視鏡
メーカー3選

工業用内視鏡には、大きく分けてビデオスコープ・ボアスコープ・管内カメラがあり、それぞれでニーズが異なります。どのような場所を確認・検査したいのかを明確にし、自社に適した製品を選びましょう。

自動車メーカー向け
部品内部の微細な欠陥まで
検出可能
エビデント
(ビデオスコープIPLEX)
ビデオスコープIPLEX
引用元:エビデント公式HP(https://www.olympus-ims.com/ja/rvi-products/iplex-nx/)
特徴
  • 湾曲可能で複雑な経路にも対応した高画質ビデオスコープ。高輝度レーザーダイオード内蔵により、暗いエンジンやモーター内部も鮮明に表示できるため、微細な欠陥も見落としづらくなります。

エビデントの
公式サイトで詳細を見る

部品加工会社向け
対象を固定できるので、
短時間で検査が可能
ミルス・システムズ
(リジッドボアスコープ)
リジッドボアスコープ
引用元:ミルス・システムズ公式HP(https://www.mils-sys.co.jp/products/efスコープ-2/)
特徴
  • 硬性のスコープで、手元の機械部品や点検箇所を固定しながら直接目で覗くから手ブレがなくなり、短時間で安定した検査が可能。

ミルス・システムズの
公式サイトで詳細を見る

インフラ管理会社向け
長距離や屈曲した配管でも
検査が可能
サンコー
(配管内視鏡カメラ300M)
配管内視鏡カメラ300M
引用元:サンコー公式HP(https://www.thanko.co.jp/view/item/000000000854?category_page_id=ct138)
特徴
  • 300m超のロングスコープで、弾性があるから曲がりくねった長い排水管や工場配管などの深部まで一カ所からまとめて点検をする事が可能。

サンコーの
公式サイトで詳細を見る