自動車製造やインフラ整備など、さまざまな場面で使用されている工業用内視鏡。ここでは、工業用内視鏡におけるシェア状況や、シェア率の高い業界と用途、今後の市場の展望について考察していきます。
さまざまな工業用内視鏡メーカーがあり、日本でも多くの工業用内視鏡が販売されています。
特に日本は自動車や家電製品といった精密機械の製造が盛んであり、その検査機器である工業用内視鏡の開発が進んだとされています。
世界的に信頼される製品の開発や品質を、下支えしてきた工業用内視鏡。現在では製造業向けの内視鏡のみならず、医療分野で利用される内視鏡の開発についても、日本で豊富に展開されています。
多様な業界で活用されている工業用内視鏡ですが、とくにシェア率の高い業界は以下の通り。
自動車などの製造業や、道路・橋・水道などのインフラ点検を行う土木建築業、生活に欠かせない電気・ガス設備のメンテナンスなどに、工業用内視鏡が広く用いられています。
こうした業界では、精密機械の内部やパイプ管など、目で確認するのが難しい部分が多くなっており、そういった部分の点検やメンテナンス、品質の維持・管理を目的とした検品作業において、工業用内視鏡は活躍しています。
暗く狭い場所でも容易に潜り込み、鮮明な画像で内部をチェックできるため、作業効率のアップにも役立ちます。
世界における工業用内視鏡の市場規模は、2022年の時点で6億5,870万米ドルです。予測期間中の年平均成長率(CAGR)は4.2%とされており、2032年までにはその市場規模を9億9,390万米ドルまで拡大させると考えられています。※
工業用内視鏡市場の成長が見込まれる理由、そのひとつがNDT(非破壊検査)への注目度の向上です。NDT技術を用いれば、点検のために機器を分解する・作業を中断するといったデメリットを低減できます。
また、リアルタイムで正確なデータを取得できれば、適切な時期にメンテナンスを行うことが可能です。長期にわたってインフラストラクチャや機械を活用したいという、これからの企業ニーズにマッチしているのです。
国内でのシェア率はすでに高く、今後もよりニーズが高まっていくと考えられる工業用内視鏡。導入する際には、自社にとっての必要な機能や用途を踏まえて、適切なメーカーから購入することをおすすめします。
工業用内視鏡には、大きく分けてビデオスコープ・ボアスコープ・管内カメラがあり、それぞれでニーズが異なります。どのような場所を確認・検査したいのかを明確にし、自社に適した製品を選びましょう。


