こちらの記事では、工業用内視鏡における「ダイレクトコントロールジョイスティック」について紹介しています。これは、工業用内視鏡の先端可動部を操作するためのデバイスであり、検査を効率化・高精度化が期待できるものです。
こちらの記事では、ダイレクトコントロールジョイスティックの特徴と導入した場合に期待できるメリットについてまとめていますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
「ダイレクトコントロールジョイスティック」とは、工業用内視鏡の先端可動機能を直感的かつ高い精度にて操作を行うための入力デバイスを指します。こちらのデバイスを搭載した工業用内視鏡を活用することによって、複雑な現場における検査効率の向上に加えて、作業者の負担軽減が期待できます。下記にて特徴と導入のメリットをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
全方位360°に対し自由に操作ができます。ジョイスティックを操作することで内視鏡の先端部を全方向に湾曲することができ、さまざまな場所の検査や観察が行いやすくなります。例えば、複雑に入り組んでいる配管や機械の内部、死角になっている場所でも自在に検査・観察をおこなえるようになります。
ジョイスティックを操作すると、その動きが先端部にダイレクトに伝わります。応答性と操作性が高いので、手の動きと先端の動きが一致し、直感的に操作できます。複雑な現場での作業を行わなければならないケースでも、意図した通りに先端を動かすことができ、見たい場所をピンポイントで捉えられるようになります。
形状保持機能も操作性を向上させる機能です。これは、ジョイスティックから指を離した場合でも、先端部はその湾曲した形状をそのまま正確に保持する機能です。そのため、検査中にスティックから手を離しても先端の形状を変化させることなく安定して観察でき、作業効率も向上します。
さまざまな性能を備えていますが、本体は非常に軽量です。片手でも持てるコンパクトなボディなので、現場での携帯性や機動力にも優れています。さまざまな現場で使用でき、軽い力で操作できるので作業担当者の疲労が軽減できます。
直感的な操作感により、目視ができない工業用内視鏡の先端部の動きを自分の「手に伝わる感覚」でコントロールできるので、内視鏡の操作ミスを減らすことができ、検査の精度を高めることができます。
ダイレクトコントロールジョイスティックを操作することで、工業用内視鏡の先端稼働部を自在に動かせます。従来は見えなかった複雑な形状を持つ配管やエンジン内部も、精密な操作で見たい場所にしっかりとカメラを向けられるので素早く観察でき、点検の効率を向上させられます。
手元のみで細かい動きをコントロールできるので、無理な力をかけずに配管などの内部を観察できます。配管や機械内部の損傷リスクも低減できます。
こちらの記事では、工業用内視鏡におけるダイレクトコントロールジョイスティックの特徴と導入メリットについて紹介しました。
ダイレクトコントロールジョイスティックを使用することで、360°全方位に自由に内視鏡の先端を動かせるようになります。直感的な操作性と高い応答性、形状保持機能などの特徴を持っていて、これまでは見ることが難しかった複雑な現場の検査作業に活用できます。ジョイスティックは、検査の効率を向上させ、高精度な検査をサポートする重要なデバイスですので、興味を持たれた方は、ぜひチェックしてください。
工業用内視鏡には、大きく分けてビデオスコープ・ボアスコープ・管内カメラがあり、それぞれでニーズが異なります。どのような場所を確認・検査したいのかを明確にし、自社に適した製品を選びましょう。